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「え~っと…あ!そうここで酸素を入れて──。」
あれから昼休みを終えた一行は只今五時間目の化学を受けているのだが…
「あれ?…う~ん…アンモニアを加えて中和して──」
化学の教師───鳩羽 美羽の声、その名に負けないくらいにフワフワとした声と昼食後と言うのが合わさり脅威的な威力を生み出していた。黒板に色々と書いている為美羽は気付かないが、クラスの三分の二は寝ている。
雫「ふわぁ~…眠い…。」
流石の雫も睡魔に負けそうになっていた。
鳩「こんな感じかなぁ、じゃあここを……って皆起きてぇ!」
誰かに当てよう振り返り、クラスの状況に気付いて起こそうと試みる。しかし、深い眠りに入って生徒を起こせない。
鳩「起きなさ~い!起きてぇ。起きてよ…うぅ…起きて…って…言ってるのに…グスン…。」
終いには泣き出してしまった。美羽は身長が小さく裕香より少し大きい程度な為、泣く姿が様になっている。
まぁ、そんな悠長な事は言ってられない。
雫「先生、落ち着いて下さい。」
鳩「だっ…て、皆が……起きて…くれない…もん。」
雫が泣きやませようと試みるもなかなか泣き止んでくれない。
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