★1★

11/12
前へ
/63ページ
次へ
俺は来た道を戻って雨遊ところに。 そして何故か、雨遊の頭をぽんぽん……なんてしてしまった。 しかも「や、なんか……寂しそうだった…から?」なんて言ってしまった。 恥ずかしい……。 俺は何を…?……はぁ…… いつもこんなことしないのに、俺ってこんなだったか?…前はもっと冷静に物事だって考えて行動していたし、ポーカーフェイスだったような…。 だから、照れることなんて、絶対なかった…てか、女子と関わることも余りない。 しいて言えば告白される時にくらい。 どうせ、断ってる…『無理』ってね。そして最後には大抵『もっと優しい人だと思ってた』と言って、泣いてその場から去ってしまう。 …それは、お前が作った理想の俺だろ? と毎回のように思う俺。 でも、アイツだけは… 雨遊だけは…違っていた。
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

755人が本棚に入れています
本棚に追加