中学時代

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全国大会に出場を決めたその日の夜。 ススムは親友の高槻アキラに電話をかけた。 『もしもし?ススム?やったぞ!全国行ったぞ!』 『おめでとう』 『そっちはどうだ?』 『おかげさまで順調だよ』 『そうかあ!さすがアキラだな!アキラは高校どこに行くんだ?』 『んーまだ決めてないかな』 野球推薦で何校か誘いは受けてはいるが。 『ならさ、家から一番近い里中に行こう!一度もサッカー部も野球部も全国に出てないところを俺たちの力で全国に導こうぜ』 『里中か……うん、考えておくよ』 『絶対だぞ!じゃな』 ガチャンと受話器を下ろすススム。 高校もサッカーを続けて国立へ。そんな青写真を思い描いている。 ススムが甲子園に出るシーンも見れたら最高だ。 ススムとアキラは、小学校からの家族ぐるみの付き合いで幼なじみであり、良き理解者でもあった。 同じ高校に行こうという計画は中学入学時から考えていたこと。 ススムとしては、もう高校生活のことで頭がいっぱいだ。 夢を沢山膨らませながら、明日に備えて眠りについた。
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