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「あ、ごめんねっ💦ついびっくりしちゃって。斯榮君こそ私の名前、覚えててくれて嬉しいよ。ありがとう」
得意の笑顔で平常を装い言ったこの言葉の裏、私の頭には臆病者という言葉が何度もリピートされていた。
すると、さっきまでの斯榮の心地好い笑顔が鈍る。
「臆病者。」
「……っ!」
今、私の一番恐れていた言葉が、一番恐れていた人物から発っせられた。
さすがに言葉に詰まる。
ずっと合わせていた斯榮の目から視線を外せなくなる。
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