5人が本棚に入れています
本棚に追加
少しして、斯榮が軽く吹き出すようにして笑った。
それにより、私から笑顔が消えて表情が強張っていた事に気付く。
そして斯榮はやわらかい微笑みのまま私に言う。
「今の。斧里の本気の表情だったでしょ?見ちゃった、俺だけが知ってる斧里くだら。今日は赤飯にしなくてはなっ。」
私は内心の焦りを精一杯隠し、笑顔で言う。
「なんのことっ?」
すると、微笑のまま私の目を見据えて言う。
「焦ってるの隠れてないよ?あと、笑顔もぎこちない。」
私の事を、完全に読まれている気がした。
そして斯榮は大きく息を吸って言った。
最初のコメントを投稿しよう!