第一章
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そんな私を、あろうことかうっかり他人に見られてしまった。 というか、見透かされてしまったのだ。 斯榮惷(このえしゅん)。 彼は人気者で、誰からも好かれている私のクラスメイトだったのだが、なんとなく話した事がなかった。 なのに、ある日の放課後私が日誌を書いている時、彼が話しかけてきたのだ。 「臆病者」 と、ただ一言だけ。
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