第一章

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翌日、学校へ行くのを躊躇った。 学校をサボったところで両親のいない私は誰に何を言われる心配もない。 教師や学校でよく私になついてくる奴らは何か言うかもしれないけれど、そんなこと私はどうでもいい。 しかし、斯榮惷。 彼に何か言われるのは腑に落ちない。 だからといって今日、彼にあうというのも怖い。 どちらにしても勇気が必要になる。 しかし、私は彼に負けたくないという意思を抱いた。 その時の私の意思は、今までにないそれであった。 彼に、私のペースを破壊された気がした。
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