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不思議とあたしのこの目のことについては祖母は何も誉めてはくれなかった。
それこそフランス人形のようにパッチリとした大きな瞳をしていたのに、
その形が母譲りだったせいか、それとも自分を歪めて写す瞳が嫌だったのか、祖母は特に誉めてはくれなかった。
学校の子たちは可愛いって誉めたりしてくれたけど、どこかあたしを見る目は怯えていて
一度、マナが酔いつぶれた時に、あたしの瞳はたまに死んだ鯉みたいに見えてちょっと怖くなるってもらした時にようやく
あぁ、きっとあたしの目はこの世界ではあまり良くない目なんだって悟ったんだ。
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