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でも不思議と国語の成績だけはいつも5を取れなかった。
特に評論文なんてものは急に日本語が解読できない暗号に見えだすから不思議なものだった。
どんなにそれを目でなぞっても頭の中は真っ白なままで、何を尋ねられているのかさえ全く分からず、いつも想像で答えを書いていた。
だから当たることもあればハズれることもあった。
そもそも作者でもない奴が作った問題にマルバツなんてあるか、とあたしはいつも心の中で、無駄な反抗をしていた。
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