背徳教師

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彼はお気に入りを作るのが大好きな教師だった。 「先生は自分に合ったものを見極めて、気に入ったものをずっと使い続けるんだ。」と言って 毎日真っ赤なアディダスのジャージとナイキの黒のジャージを交互に着て教卓に立っていた。 いつも同じ角刈りの髪型をし、いつも決まった同じ時間にやって来て、いつも決まった同じ時間に授業を終えた。 時間に正確な教師で、教え方も上手く、あたしは理科の成績はいつも上位にいた。
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