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ただ厄介にも、これを許さなかったのが神崎だった。
三谷奈津美が頼んだわけでもないのに
彼は何かと放課後に無理やり生徒を残らせて、仲間とは、人徳とは、といった道徳的な話を語り、なぜイジメをするのかと声を張り上げて叱った。
最終的には一人ひとりに今の気持ちを順番に言わせて、それにいちいち自分のコメントをつけながら満足そうに首を振った。
クラスのほとんどの生徒は、早く帰りたいという本当の気持ちを隠して、神崎が気に入る言葉を捜して口にしていた。
全てが彼のオナニー授業だった。
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