背徳教師

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「虐め」はエスカレートした。 小さな穴がみるみるうちに大きく拡がっていった。 次第に皆が神崎の鬱陶しさを三谷奈津美に重ねるようになり 三谷奈津美の瞳に宿っていた光が少しずつ少しずつ まるで線香花火のようにジジジジ…と哀しい音をたてながら小さくなっていった。 あたしはその今にもポトンと落ちてしまいそうな赤い光を静かに傍観していた。 それでも綺麗だな、なんて感じていた。
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