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ガタン、ガタン
車体のタイヤが地面を蹴る。
そんな山中、俺を乗せた車が走っている。
健「まだ、着かないのか…」
手に持っているゲーム機をバックにしまって俺は本を取り出した。
健「ん?こんな本俺持っていたっけ?」
本の裏を見ると名前が書かれてはいるがかすれて読めない。
健「ダンボールに入れるときこんな本あったっけ?」
その本をジィ~っと見ると
おじさん「町が見えてきたぞ。健君」
運転をしているおじさんが言う。
健「なんとなく懐かしい感じがするな。10年なんてあっというまだな。だけど俺には……記憶が無い」
車の窓を開けて顔を出すと風が吹きぬいていった。
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