夢の世界

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するとその女性は俺達に向かって 「純ちゃん!?? 純ちゃーーん!!!!」 と突然叫びだした。 純ちゃん?? 人の名前だろうか 「純ちゃん!! 出てきてちょうだい!!」 どんどん俺達に近づきながら女性は叫び続けていた。 「!!???? かっ‥母さん!!????」 突如後方から声が聞こえて来た。 振り向くと駅で最後にバスに乗ってきた男だった。 男は目に涙を溜め女性を見つめている。 今確かにこの男は母さんと言った って事はこの男の名前が純であの女性の息子って事か!?? あれは母親?? こんな場所で再会って事は‥ あの家は男の家って事だよな ずいぶん変わった場所に住んでいるんだな あの親子。 この時はそんなふうに思った。
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