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すると男は勢いよくバスから飛び出し母親の元へと駆け寄っていった。
そして二人は熱く抱き合った。
「母さん‥
本当に母さんだよね??
またこうして会えて抱き合えるなんて‥
夢みたいだよ!!!」
「純ちゃん!!
お母さんも会いたかったわ!!
私の愛しい息子!!!」
二人はそんな会話をしながら泣いている。
「お母さんに会えたのがそんなに嬉しいなんて
かなりのマザコンだね!!
夢みたいだなんていくらなんでも大袈裟すぎるよ!!」
景子は苦笑いしながらそう話した
「本当大袈裟だよな!!
でもあれくらいのマザコンになると少しの間だけでも離れている事がよっぽど寂しいんじゃねぇの??」
景子と同じく大吾も苦笑いしている。
「ここはあの母親に事情を話して電話を貸してもらおう!!
それで帰ろうぜ!!
携帯電話を時計代わりにしてたから今の時刻すらわからねぇわ」
佑樹さんは抱き合って泣く二人の元へ向かって歩き出した。
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