夢の世界

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そして佑樹さんも素早く車内へと駆け込んできた。 「あの人はどうするの?? 此処に置いて行くの??」 景子は相澤さんが気になり見つめていた。 「この場にとどまっていたら危ない気がする。 やっぱり何か変だ‥ このバス停。 あの人も呼び戻さなきゃ!!!」 俺は相澤さんに向かって叫んだ。 「おぉーーーっい!!!! この場所は危険ですよ!! バスの中に戻ってくださぃ!!!」 すると俺の叫び声に反応して振り返ると 「僕はこの場に残るよッッ!! 気にしないでくれッッ!!!」 そう答えた。 そんな‥!?? でもこのまま引き下がるわけにもいかない。 先程から胸騒ぎがして仕方なかった。 何か不吉な事が 嫌な事が起こりそうで‥ 俺は意地でも車内へと引き戻そうと考え再び外へと飛び出そうとしたその時 バタァァン!!!! 目の前で勢いよく扉が閉まった。 「なッッ‥!??? ちきしょぉぉ!!!!」 俺は扉を両手で思いきり叩いた。 「修平っ!!! 落ち着けって!!! 閉まっちまったもんは しょうがねぇよ。」 大吾が俺の両手を取り押さえなだめる。 間に合わなかった‥
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