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「怪我は無いか?」
よく透き通った声…さっきの蹴りは、この女の人が!?
それより、質問に答えないと…。
「は、はい!大丈夫です!」
うう…また声が裏返った…。
「すまないな、上級生が下級生を脅す…そういった事を無くすのも、我ら風紀委員の役目なんだが…。」
「あ、えと…気にして無いですよ。
それにしても、新年度始まってすぐに仕事だなんて大変ですね…」
シェリーも見習ってもっといい子にしようよ…。
…結構切実な願いだったりする。
「ところで、君の名前は?
…失礼、私の名前を教えるのが先だな。
私はこの学園の風紀委員長、
『アダン・スカイ』だ。よろしく。」
「今年からこの学園の生徒になる
『アース・プラネ』です!よろしくお願いします、アダン先輩!!」
風紀委員長…成る程、近付き難い雰囲気はそのせいかな…?
「うーん、アダン先輩はダメだ。
気軽にスカイと呼ぶと良い。」
ニコリと笑うアダン先輩。
か、可愛い…。
…雰囲気は怖いけど、性格は全く逆。
気さくな人みたいだ。安心だ…。
「はい、あ~…、スカイさん!!」
「それでいい…。」
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