1話

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「怪我は無いか?」 よく透き通った声…さっきの蹴りは、この女の人が!? それより、質問に答えないと…。 「は、はい!大丈夫です!」 うう…また声が裏返った…。 「すまないな、上級生が下級生を脅す…そういった事を無くすのも、我ら風紀委員の役目なんだが…。」 「あ、えと…気にして無いですよ。 それにしても、新年度始まってすぐに仕事だなんて大変ですね…」 シェリーも見習ってもっといい子にしようよ…。 …結構切実な願いだったりする。 「ところで、君の名前は? …失礼、私の名前を教えるのが先だな。 私はこの学園の風紀委員長、 『アダン・スカイ』だ。よろしく。」 「今年からこの学園の生徒になる 『アース・プラネ』です!よろしくお願いします、アダン先輩!!」 風紀委員長…成る程、近付き難い雰囲気はそのせいかな…? 「うーん、アダン先輩はダメだ。 気軽にスカイと呼ぶと良い。」 ニコリと笑うアダン先輩。 か、可愛い…。 …雰囲気は怖いけど、性格は全く逆。 気さくな人みたいだ。安心だ…。 「はい、あ~…、スカイさん!!」 「それでいい…。」
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