プロローグ

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親愛なる我が友人達へ 貴殿がこの物語を手に取ってくれていることを、私はとても喜ばしく思っております。 気まぐれな貴殿のことですから、たまたまだとおっしゃっているでしょう。しかしながら、私はたまたまでも貴殿にこの物語をお見せすることが出来たことは、偶然では無いと思っております。かといって必然などとおこがましい考えは致しておりません。 こう考えてみたらいかがでしょうか? 貴殿がこの物語を手に取って頂いたのは、奇妙、奇怪、そして実に理解しがたい不思議な力によってこの物語は貴殿の手へ届けられたのです。 意味が分からないと、お怒りになさらないで下さい。もともとこの物語はそういうものなのですから。 さて、前置きはこのくらいしておきましょう。長い話しは退屈しか呼ばないと昔から決まっているものです。 最後になりましたが、奇妙で奇怪、そして実に愉快な私の友人達の物語をどうぞお楽しみ下さい。 運び屋の燕より
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