第一章-拉致、監禁-

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「あ…あの…大丈夫…?」 キッ… フォンッ ジュワ 「…っ!!!」 一瞬の出来事であった 魔王が片手に炎を集め壁に放つと壁は高熱によりドロドロに溶けてしまったのだ 「あたしを甘く見ない事だな… あまりなめていると お前もこの壁みたいにドロドロに溶かしてやるぞ?」 自分の力を見せつけ満足なのかニヤニヤと笑う 誰もが姫が恐れ震え泣きながら許しをこうのだと思うだろう だがこの姫は違った 「…貴女は私を殺さないわ だって私は人質でしょ? 殺してしまっては意味が無いもの」 「……わかっているなら人質なら人質らしく「それに貴女はそんな事をする子じゃないわ」 「なっ…あたしが弱虫とでも言いたいのか!!」 「違うわ 貴女は良い子よ だから貴女は人を殺さない」 「…意味がわからんな。」 呆れた様にため息をつく 「私はシルク、姫じゃなくてシルクって呼んで」 優しい笑顔で話を続ける 「誰が呼ぶか 姫で良いだろう あたしはマリアだ お前の国を滅ぼす魔王だ」
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