掃除の日~退屈なお姫様~

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~フィリアside~ もー、ユーキのバカ 私と全然お話してくれないよぉ あ、そうだ フィリア「ユーキ」 結城「はい?」 フィリアは結城の近くへ行き、肩を叩く 呼ばれた結城はフィリアへと向く フィリア「えいっ」 ぷに 振り向いた結城の頬に人差し指を刺す 結城「……………」 フィリア「な、何?ユーキが悪いんだよ?私と全然お話してくれない………から」 うっ、ユーキちょっと怒ったかな? でもでも、お話してくれないユーキが悪いよね? 結城「姫様、あれは何ですか?」 フィリア「え?どれ?」 フィリアは後ろを振り返り、結城の言った『あれ』を探す フィリア「?、どれの事?」 フィリアが見つけられずに振り返ると 結城「お返しです、姫様」 ぷに 頬を人差し指で刺された フィリア「むっ、ユーキヒドイ」 結城「最初は姫様からですよ」 結城は笑いながらフィリアに言う 何だか可笑しくなって、フィリアも笑う フィリア「ふふっ、そうだね」 悪戯の後はフィリアは大人しく待っていた 真剣に掃除を続ける結城をずっと見ていた フィリア「ユーキ真面目だなぁ…………」 独り言がポツリと出る フィリアは前の御付きが好きではなかった ひたすら真面目で、フィリアがしたいことは殆んどさせてもらえず、話しなどは一切無かった 結城が御付きに決まってからまだ2日目だが、フィリアは楽しんでいる 真面目だが厳しいわけではなく優しく、話しもしてくれる フィリア「ユーキで本当に良かった…………」 結城「何かおっしゃいましたか?」 フィリア「ううん、何でもない」 結城「そうですか…………ちょうど掃除も終わりましたからお話しましょうか」 フィリア「本当に?!」 結城「ええ」 フィリア「ユーキ大好き!」 まだまだ人としての大好きだが、いつかはこの大好きが恋愛として大好きに変わっていくのだろうか いつかは、結城を愛する日がくるのだろうか 禁断の愛が実現するのだろうか、昼ドラ並のどろどろしたものが
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