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ロックオンはそのままレストルームに入り、アレルヤ・ハプティズムと秘密でも共有するように肩を組んだ。
「晩飯はティエリアのお手製だぞ」
くくっと思わず笑ってしまう。アレルヤも同じように思っているようだ。どちらかと言えば苦笑に近いが。
「楽しみ、ですね」
「あいつも気が紛れていいだろう。八つ当たりされたらたまんねぇしな」
アレルヤは軽く肩を竦めただけだった。どういう経緯でティエリアに叱咤されたのかは知らないが、それも仕方のないことと思っているようだった。
刹那・F・セイエイにも、ティエリア・アーデにも言えることだが、アレルヤもたいがい、口数が少ない。
(それとも俺が、おしゃべりな質なだけか)
内心で苦笑しながら、口に出しては別のことを言っていた。
「なぁ、あとで刹那の髪切ってやりたいんだが、それ用のハサミってあるか?」
「僕に訊かれてもわかりませんよ」
苦笑しながらも立ち上がってくれる。
「探しましょうか」
そうこなくちゃ、と言わんばかりに頷いたロックオンだった。
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