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左
「でもあなたあの時あんなにイヤらしく鼻の下を伸ばしてっ」
ルーズ右
「あの時?」
右
「ほら、間違えてママさんが僕らを一つにしてしまった時だよ」
ルーズ右
「あぁ!
あの時の!
違いますよ奥さんっ
あれはご主人が僕に奥さんの自慢話をされていて…」
右
「こ、コラッ
恥ずかしいから内緒にって言ったじゃないか!」
ルーズ右
「す、スミマセンっ」
左
「……」
右
「…その、
これでわかってもらえるかな?
僕はただ、彼を救ってあげたかっただけなんだ…」
左
「ご、ごめんなさいっ
その、私、早とちりしてしまって…
あなたはこんなに優しいヒトだってのに…
私ったら…!」
右
「いいんだよ…
間違いは誰にでもあるさ!」
左
「ありがとう
本当に、優しいのね
……ねぇ!
その、ルーズソックスさん達の事、私にも考えさせてっ」
ルーズソックス右
「え?」
左
「その…
お詫び…
じゃなくて、えっと…
愛し合う二人を引き裂こうとするものを
なんとかしたいの!
…それに…」
右
「それに?」
左
「貴方が救いたかったモノを…私も救いたいから…」
右
「おまえ…」
左
「あなた…」
**
真一郎
「って夢を観たんだけど
不覚にも感動しちまったんだよ
ミサ
靴下は大切にしろよ?」
美沙子
「知るかよ」
―END―
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