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完全に病室ではなかった。そして何よりも驚くのは花梨だった。
豪華なシルクのベッドの上に、ピンクのリボンやフリルのついたネグリジェに身を包んでいる。
そしてそれがまた本当に似合っていて、お姫様みたいに可愛かった。
唯一表情だけは、屈辱で忌々しそうだったが。
普通なら悪趣味極まりないはずなのに、少女達は茫然としながらも、花梨の美しさを眺めずにはいられなかった。
その脇に、シャツとジーパンとラフな格好をした一志がにこにこしながら座っていた。
部屋と服は入院中に一志が花梨の為に、と全て揃えたのだ。
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