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俺の父親は、五年前離婚届を残して蒸発した
そして、母親はよく遊ぶようになって、家に帰ってくるのは、いつも朝帰り
俺は一人になれて嬉しかった
そんな俺の家の部屋は、ラブホ代わりにって友達に貸したことがある
その日の夜は女の啼き声が絶えなかったことを今でも覚えている
「恭平!!」
「おっ何だよ」
後ろから友達である俊吾が飛びついてきた
「お前んち、今日良いか?」
…俊吾には彼女がいる
とても可愛らしい同級生の女だ
「おいおい、またかよ」
「最近の中学生は男女共に欲求不満なんだよ」
「それはお前だけだと思うが?今日は親が帰ってくる。だから無理だ」
「何だ、珍しいな」
そう。俺の家にとって親がちゃんと家にいる事が、とても珍しいのだ
「悪いな、俊吾」
「いよ、親が帰ってくるなら。しゃーないわ。あ。お前ゴム持ってるか??」
「持ってねぇよ、必要ねぇもん」
「そうか、そうか。俺からの駄賃だ。あと、お前の部屋に玩具あるから片付けておけよ!!」
と言い残し走って逃げた
駄賃と言って、俊吾が握らせたのは、コンドーム。通称;ゴムだ
何ちゅうもんを今時の中学生は持ってるんだ…とかなんとか、軽く文句?を言って、それを生手(生徒手帳)の中にしまった
俺にとって、女は自分の欲望を満たすための道具…
だから、自分が気持ちよかったらそれで良い
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