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「…分からん?」
「分かり、ません…」
「ほな、しゃあないなぁ」
席を立って俺のとなりに立った先生。
何をされるんか分からんけど、とにかく言ってやりたい…俺が数学できんのは紛れもなく先生のせいです…。
「あの、大倉先生…」
うつむいてた顔を上げたら、目の前には先生の綺麗な顔。
頬を撫でられたと思ったら、さらに近付いてきた顔、唇に感じた柔らかい感触。
あぁ、キスされとるんや
そう頭が理解するまで、だいぶ時間がかかった。
「ん、せん、せ…っ」
向きを変えて何回も重なる唇に、心臓が破裂しそうで訳がわからへん。
押し返そうとしても力が入らんで、口を開いた瞬間に先生の舌が入ってきた。
「…っ、は…ぁ…ふ、」
長いキスに窒息しそう。
クラクラするほどに熱いキスは、俺に対してのお仕置なん?
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