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「っ…はぁ……」
不甲斐なくも、先生の手でイってしもた後、肩で息をするしかない。
俺の肩に触ろうとした先生の手を力なくはたいて、先生を睨んだ。
「いくら、俺がアホやからって…こんなことするとか、最低…や…」
振り絞った声は自分でもびっくりするぐらい低くて掠れてた。
「あ、えっと…ごめんな、俺…その、」
珍しく慌てた様子であたふたしてる先生に、俺の方が困って来たかも。
「ホンマ…なんなんですか…」
「…だって、錦戸が俺の授業も補習も、全然聞いてないし…俺は、錦戸がおるから…」
「え…?」
途中で小さくなった先生の声が聞こえなくなって、聞き返せば予想外の返答。
「錦戸がおるクラスの授業、いつもより頑張ってたのに…」
「おーくら先生…?」
さっきまでの勢いはどうした、シュンとしてる先生は子供みたい。
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