犯罪プランナー(黒緑)

4/6
前へ
/80ページ
次へ
だってもう、ずっと前から俺には横山くんしか見えてない。 優しい声で俺の名前を呼んで、あったかい腕で抱きしめてくれる腕に全部を預けたくて、もう抜け出されへん。 「…横山くんになら、殺されるのもええかもしれへんね…」 自分で言った後に、いらんこと言わんかったら良かったって思ったけど、それが、本望やなんて思ったりもするねん。 横山くんとなら、なんだっていい。 二人の永遠が誓えるなら、死んでしまったってええと思えるんや、これはきっと歪んだ愛なんかもしれん。でも……いつか離れるのが怖いから。離れたくないから、今のままで居たいって、思うねん。  
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!

937人が本棚に入れています
本棚に追加