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「…え?ちょ、え?」
「身を焦がすような恋させたろか?」
なんとも言えんような男前な表情
ようそんなにサラッと言えるなぁ…ってぐらいキザなセリフを言った亮ちゃん
肩に回されてた腕は俺の顔を捕らえて、今は俺と亮ちゃんの鼻先が触れそうなぐらいに近い距離
「それ本気で言うてんの?」
「当たり前やんけ」
「俺、男の子やけど」
「おぉ、今更なカミングアウトやな」
軽く笑ってる亮ちゃん
ホンマに言うてんの?
「俺んことからかってる?」
「アホか、大真面目や」
相変わらず毒を吐く亮ちゃんは、ホンマに俺のこと、好きなん?
なんかもう訳分からん
で、俺はどうすればええの?
いくらフザけてギブミーラブとか言ってても、まさか亮ちゃんからギブされるなんて思ってもなかった…ってそうやなくて、真面目に考えな…
タレ目が特徴的な瞳
射ぬかれそうなぐらいに強い視線
そんな亮ちゃんを相手に、戸惑ってしまうのは俺の方
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