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「渋やんがなかなか起きんからやん!…まぁえぇや、」
お昼はよ行こ?
そう言ってヤスは自分の弁当箱をまだ覚醒しきってない俺の目の前でちらつかせる。
それをぼんやり見て、勉強道具なんか全く入ってない鞄から自分の弁当箱を取り出して立ち上がった。
「…マルとかは?」
廊下の冷たい空気で俺の頭がはっきりしていくのがわかる。
先に教室をでてたヤスの隣に並んで、屋上へと続く廊下を歩く。
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