01.はじまり

8/22
前へ
/29ページ
次へ
「やからな、…って渋やん聞いてる?」 「あ?聞いてる聞いてる」 怪訝そうな顔して覗き込んでくるヤスを軽くあしらう。したら、眉間に皺を寄せて突っかかってきよった。 「嘘や!絶対に聞いてなかったやろ!」 「うっさい、安田のくせに」 渋やんがマルたちおらん理由 聞いたんやんか! ってぶつぶつ文句言うてるヤスをおいて、俺は駆け足で一気に屋上へと上がった。 .
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

131人が本棚に入れています
本棚に追加