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「サスケくん……っ!」
一瞬の間をおいてサクラはサスケの元へ駆け寄った。
ずっとずっと追い求めていたサスケが目の前にいる。
そこにいるのは紛れもなくサスケだった。
少し伸びた髪が静かに揺れる。
サクラはサスケに抱きついた。
「サスケくん……!サスケくんっ!!」
サクラは何度もその名を呼んだ。
サスケはふっと微笑んだ。
「久しぶりだな、サクラ」
ナルトは立ち尽くしたまま、その情景を見ていた。
頭の中が上手く整理できなくて、口が回らない。
名前が呼びたいのに、のどから言葉が出てこない。
そんなナルトに気づき、サスケはサクラの肩に手を置いて己から離した。
「よぉ、ウスラトンカチ」
「サスケェ……」
ナルトは泣いた。
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