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そんなある日、事件は起こった。
その日は何故か忙しい1日であった…
「健太ちゃん、ベーヤンかけてぇな~」
さっきかけてあげたところだった…
「ちょっ…待ってな、今手が離せんねん…」
しばらくして、
「健太ちゃん、コレ頂戴♪」
松本さんは人差し指と中指を立てて口元に持っていった。
「タバコかいな~待っといて、今忙しいんや…」
今思えば絶対しちゃならん対応やよな~
ただ、忙しくて少しイライラしてたのもあって、松本さんへの対応は疎かになっていた。
夕方も近づいて、夕食の準備も一段落した。
「あぁ~今日はキツかった。
松本さんとタバコでも吸おうかな~」
コンコン…
「松本さん、入るで~タバコ行こか~」
ガラガラ…
「あれ?居やへん…リビングかな?」
キョロキョロ…
「おらんなぁ~三階かな?」
トコトコ…
「おらん!ヤバいヤバい!」
とにかく全職員に通達、園内を隈無く探したが居ない。
松本さんは外へ出てしまったらしい…
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