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次に立ち上がったのは渡、そして忍同様に右フックを左頬に入れると、『スッキリした~』と言って自分の部屋へ。
三番手は雨音ちゃん、少し涙ぐみながら30秒近く往復ビンタをされ、何も言わずにその場を立ち去った。
そして何故かそれに怒った翔太君、回転からの裏拳をまたまた左頬にぶち込み、俺は一瞬意識が飛ぶかと思った。
『雨音に何してるんですか?』と怒られましたが、一応言いましょう、何かされたのは俺です。
そして優しい優さんは既にミニあんパン野郎へと変わっている俺を見て頬への攻撃は止めてくれた。
さすが優さん、と気を許したが甘かった。
優さんは俺の額に手をセットすると、弾くデコピンではなく、思い切り指を押し込むデコピンをかましてきた。
された事のある人間なら分かると思うけど、脳がグルングルン揺れました。
しかしながらこれを上回る攻撃が最後に残されていた。
『……お兄ちゃん……どこ行ってたのぉ……』
そう言って俺の腹部をぽこぽこと叩く美砂ちゃんにはマジで心に響いた。
そして、沙羅もそうだったけど、こんなに悲しませていたんだと思うと、胸が苦しくなった。
でも……もう安心していいからね……?
俺はここを二度と離れる気はないから……
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