不心得の者

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その上、西美濃三人衆の指示により、少人数の戦いは連戦連勝の斉藤家である。 その歴戦の将達からすれば、大方の事は、理解は出来るという事であろう。 しかし、彼らが理解出来ない最大の事が、 「そもそも何故、甲斐隼人には手を出してはならぬのかっ!」 という事であろう。 「何度も聞いておるが一度も得心いく回答が頂けぬ!」 「腕っぷしは大層じゃが、所詮、人じゃ!人一人に出来る事なんぞ知れておる。にも関わらず、何故特別な扱いをせねばならぬ!」 織田家の宴会に使われている酒も隼人が運び入れたモノである。 隼人が美濃を自由に横行出来ねば、閉じ込められている織田家に酒宴など開く事は難しい。
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