元木

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中野と一緒に相手先に謝りに行くと、社長がでてきた。 いつ見てもただのハゲ親父じゃねぇか…… 「やあ、元木君。やっぱり君に来てもらうと安心するよ」 ふっ ここは株を上げとくか 「今回の事は本当に申し訳ありませんでした。 ですが、今回ミスをしてしまいましたが、中野は私の優秀な部下なんです。 どうか今後ともご指導よろしくお願いします」 こう言えば、部下にもハッパをかけることにもなるし、相手にも好印象を与えられる。 もちろん、元木は全て知っていた。 「ほほう。私が褒めているのにそれを受けず、部下を褒めるなんてたいしたものだ」 と社長。 中野も 「元木部長……」 と涙目になっている。 バカな奴らだ…… .
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