初めてのチョコ

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ふぅ。 一段落だよ~。真紀ちゃん上手くいくといいね。 気付いたら隣で礼央くんが不思議そうに見ていた。 あ、目があっちゃった。 「奈央ねぇちゃん」 「ん?なーに」 「僕が送ってくよ」 「へ?礼央くんが?」 「うん」 ニッコリ優しく笑う礼央くん。 「夜道危ないよ」 いや、いや! 礼央くんが危ないよ。 私はいいよ。 「大丈夫。おねぇちゃん…お母さんもいるし」 もちろん嘘だけど。 こういう嘘は仕方ないよね。 「一人なんでしょ?」 …え。 礼央くんー? 「真紀ねぇちゃんのためなんだよね。優しいね奈央ねぇちゃん」 このこ気付いてる!! すっ凄い。 「うん。礼央くん分かったんだね」 「分かるよ。奈央ねぇちゃん分かりやすいもん」 「アハハっそうかもね~」
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