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はぁあ~あ。
昨日のアレは何だったんだろ~。
「大きなため息だな、おい」
「…っわ!」
「ハハ。驚きすぎだから」
「なんだ光輝くん。おはよう」
いきなり後ろから話しかけないでよ~。
なんかちょっと礼央くんの声に似てるから、
ドキッてしちゃった。
「なんだとは失礼な!光輝くんが話しかけてやったのに」
ぶーっと膨れてすねた顔をした。
あ、まただ…兄弟って似るんだ~。
「くす、光輝くんと礼央くんって似るよね」
「そう?」
「うん子供っぽいとことか」
「えー褒めてないっしょそれ」
「うん」
光輝くんは即答にがくっとうなだれる。
真紀ちゃんはこんなところも好きなんだろうか。
「そうだ、奈央。礼央がまた遊びたがってたぞ」
「れ、礼央くんが…」
また思い出すあの時の礼央くんの顔。
会いたいけど、
気まずいから会いたくない。
どっちなの私は!?
「何かあった?」
「え…ううっ何もないよ!」
不自然に語尾が上がってしまった。
ど、動揺してるよ私。
「まいや、そんで今日放課後あの西山公園に来てだってさ」
「え…今日??」
昨日の今日だよ~
うわっ、どうしよう。
「奈央よっぽど気に入られてたんだな」
アハハ!って笑いごとじゃないよ!
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