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真紀ちゃんにも話ずらくてもやもや悩んでたら、
もう放課後になった。
「またねー奈央」
家が反対方向だから、
玄関のところで真紀ちゃんと別れた。
いやだー。行きたくないよ~
ってあれ、何か人だかりがある。
何だろう?
女の子がきゃいきゃい言いながら、
群がっている。
「可愛い!名前何?」
「いやカッコイイって」
そんな女の子達の言い合いが聞こえてくる。
すると、真ん中にいた綺麗な顔の学ランの男の子がこっちに向かって手を振る。
誰?知らないんだけど…。
「奈央ねぇちゃん~!」
「!」
もしかして、礼央くん!?
人混みから抜けて出てきた礼央くんは、私の手を振ると走りだした。
「取り合えず場所変えよっ」
「う、うん」
この子が礼央くんなの…?
昨日は本当可愛い弟って感じだったのに。
走る後ろ姿と以外に大きな手に驚いた。
「はぁ、着いた」
「あ…」
公園だよ…
礼央くんばっかり見てたから気付かなかった。
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