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言いかけた時、
礼央くんの後ろにもう一人人がいるのが見えた。
「あーーーっ!!」
そう、学ランをきたもう一人の礼央くん。
「なんだよっ、うっせぇな」
物凄い形相で睨んでくる。
ヒィ!恐いよっ…。
「コラ!李央!睨まない!」
礼央くん(優しい方)が後ろに振り返って言う。
「ふん」
うわっ!こっちは性格悪そう。
ってか、悪い!
「ごめんなさい。李央が酷いことしたみたいで」
「李央くんって…」
あ、この性格悪い方の名前なんだ。
「僕の双子の弟なんだ」
「んっえぇ!」
だからそっくりなんだ!
顔そのまんまだよ…。
でもでも、礼央くんの方がだんっぜん可愛いけど!
「李央、謝りなよ。奈央ねぇちゃんに」
「…」
李央くん早くもシカトですか。
「僕のふりしてたみたい」
礼央くんが変わりに申し訳なさそうに説明する。
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