初めてのチョコ

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「ではお邪魔しましたー」 「奈央ねぇちゃんまたね!」 「うん、礼央くんまたね!」 はぁ~もっと礼央くんと居たかったなぁ。 やっぱりその笑顔癒されるよ。 ほんとそれに比べて李央くんは、 なんでこうも双子なのに似てないんだか。 今も部屋からでてこなかったし。 「やな感じ~」 「何が?」 はい?! 振り返ると、 後ろに無愛想な李央くんが立っていた。 「っ…なんも」 「ふ~ん」 全く興味ありませんって顔するなら聞かないでよ! 目が冷たいよ、なんか。 「アンタさ、もう少し女の子らしく話したら?」 「はぁあ?」 こ、コイツーー!! いきなり何よ! 「ぶっ。可愛くなっ」 しまいにはケラケラお腹抱えながら笑いだすし。 私は怒りで強く握った拳を必死に押さえた。 何なのよ!失礼なやつ。 あとまで付いてきといて言うことはそれなわけ? 「知らない!」 こんなの無視!無視! そしたらいきなり、右肩を掴まれて止められた。 「まだ言うことあるから」 「聞きたくないっ」
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