初めてのチョコ

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眠っても、何度も李央くんが出てきてろくに熟睡できなかった…。 二度も私はまんまとひっかけられた訳で。 李央くんのあの得意そうな笑顔ときたら…くぅっ! 「奈央なんかあった?」 「うぅ~んっ」 頭痛くなってきたよ。 「何礼央くん?」 「ううん違うっ!」 私のあまりに勢いに真紀ちゃんは目を丸くした。 「礼央くん実は李央くんっていう双子の弟がいるのよ。 ほんっっとそいつがムカつくの!」 「あら、礼央くんの双子がいるんだ」 「それが全然っにてないのよ。昨日も私に…」 は! 言えないよ!真紀ちゃんにキスまでしてるなんて。 「昨日が…?」 「…いや、…うん。まーとにかく嫌なヤツなの」 なんとかごまかせたかな… ちらっと真紀ちゃんの顔を見ると、思いっきり疑いの目を向けていた。 「言おうね、奈~央ちゃん」 目、目が笑ってないよ! 私がその後洗いざらい全て喋ることになったのは言うまでもなく…。
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