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「でも礼央から聞いて俺驚いたんだけど。奈央と喋ったって?」
「…うんまぁ」
「かなり珍しいよ。李央滅多に人とはなさないから」
あの李央くんが…?
でも確に凄い睨んで話してたなぁ。
ぽんと肩に手を置くと真紀ちゃんが耳打ちしてきた。
「奈央は双子ちゃんゲッターだね」
「っ!!」
「だってほら?門のとこ」
真紀ちゃんが親指で窓の外を指して、にんやり笑った。
覗くと可愛い笑顔が目に入ってきた。
礼央くんー!?
「ちょっと何でっ…今下りる!」
どうしているの!?
私はバックを手にとると教室を飛び出した。
まだホームルーム終わってなかったけど。
先生ごめんっ!こっちの方が重要なの!
「ほらやっぱ~奈央に礼央くんなついてる」
真紀ちゃんが光輝くんに話しかけたのに返ってこない。
光輝…?
どこ見てるの。何でそんな悲しそうな顔してるの。
見上げると目に写った貴方の横顔。
苦しくて、見ていないと目を反らしてしまったー…
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