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「何言ってんのっ…」
「悪い、本当にすまない」
混乱した私を残し二人の会話は進む。
何でっ。真紀ちゃんそんなこと言ってなかった。
デートしたのは知ってたけど全然元気なかったし…。
「ごめんな」
真紀ちゃんは肩に手を置こうとした光輝くんを振り払った。
真紀ちゃんは涙で一杯の目を押さえながら何も持たず店を飛び出して行った。
「真紀ちゃん!!」
私は急いで後を追い駆けた。
「…はぁはぁ、真紀ちゃん」
何とか真紀ちゃんの腕を掴んだ。
「…っ来ないで!」
「真紀ちゃん…」
「ほっといて!」
「ほっとけないよ!」
「何も知らないくせに」
「えっ」
だって真紀ちゃん教えてくれなかったじゃない。
「奈央はそうやって知らない間に人を傷つけてるんだよ!
奈央も光輝も大っ嫌い!」
また真紀ちゃんは走って行ってしまった。
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