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「奈央?」
聞き覚えのあるその声にガバッと体を起こした。
「真紀ちゃん!」
真紀ちゃんは心配そうに立っている。
「具合…大丈夫?」
「へ?あ、あうん!元気だよ」
真紀ちゃん来てくれたんだ…。
久しぶりに話せた嬉しさで涙が滲んできた。
「良かった…。
奈央、ごめんね」
「いや、こっちこそ!
真紀ちゃん傷つけてたなんて知らなくて」
「ううん、違うの。奈央は悪くないの」
え?
「私奈央に嫉妬しちゃってたんだ…だからあんな冷たいことしちゃって…。本当にごめんなさい」
真紀ちゃんは頭を下げながら何度も繰り返しごめんなさいを言った。
「気にしないで。
私真紀ちゃん大好きだから、また前みたいに仲良しさんに戻りたい」
ニッコリ笑う私を見ながら真紀ちゃんは数秒止まった。
「どうしたの?」
「奈央~!!!!」
真紀ちゃんはそう叫ぶとおもいっきり抱きついて泣き出した。
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