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李央くん…
戻ってこないのは…
今何してるの?
「奈央~?」
光輝くんが覗きこんで心配そうに尋ねてきた。
「…へ?」
「へじゃないよ。めっちゃ様子おかし…」
「何言ってんの~!大丈夫大丈夫!アハハハ光輝くんに変って言われてもな~」
悟られない様に何時もの笑顔を浮かべた。
「ねぇ、トイレ借りても良いかな?」
「ああ、うん。そこの右にあるから」
「ありがとう」
トイレに逃げるように駆け込んだ。
別にたいしたことないじゃない。
女の人がそばに居ることなんて普通だよ…
でも私動揺してる…
分からないけど凄く嫌な予感がするんだ。
早く戻って来て。
トイレのドアノブを開けると、調度誰かが歩いて来てぶつかった。
「わぁ!」
顔を上げるとそれは光輝くんでも真紀ちゃんでもなくて。
「ごめん」
李央くん…!
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