ほろ苦いチョコ

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「あっ、あ」 「何だよ」 「あー…ううん別に」 「変なやつ」 そういうと二階に上がって行ってしまった。 怖くて聞けなかった… それでもし嫌われたらって思うとできなかった。 「李央くん帰ってきたんだね」 「そうみたい」 ふふっと笑いながら真紀ちゃんを見ると、 笑っていなくて哀しそうな目線をしていた。 「無理しなくていいよ」 真紀ちゃんは分かってるんだね。 ぽんぽんと頭を優しく叩いてくれた。 「あははっ…うっう、うぁ~ん」 何でいつも冷静なの。 私ばっかり必死になってる… でも私はそんなたまにしか笑わなくて、 何も話してくれなくて、 意地悪な時もあるし… でも、気になるの。 「入るぞ」 「ん?兄貴」 俺は二人を見送るとすぐに二階の李央の部屋に行った。 あれからとてもじゃないけど勉強会の雰囲気ではなくなった…。
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