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真紀ちゃんは泣く私を家まで送ってくれようとした。
でも一人になりたくて、先に帰ってもらった。
ゆっくり考えたくて歩いてると、
日も大分落ちてきて肌に冷たい風が触れる。
はぁ~と深い息を吐くと街並みに目をやった。
すると、ショウインドウの前で何か探し物をしている女の子がいた。
1つ結びにまとめられた茶色髪が綺麗で、屈んで探す姿がまだあどけなさが残っていて可愛らしかった。
なんか可愛いな~でも困ってるみたい。
「あの~何か探してるんですか?」
「そうなんですよね~大切な物なのに落としてしまって」
その子はしゃがんだまま困った様に言った。
「何落としたんですか?」
「このくらいの大きさにたたんでたんですよね~シマッタ~!」
明るく笑い飛ばし私に指で説明をした。
わ~明るくって可愛い子だな~
私も一緒に探してあげよう!
道路の脇に挟まったいる白い紙が目にはいった。
「これ…?」
「ああ!それです!ありがとうございます!」
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