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第壱牙-はじまり-
時刻は深夜
ある町が一人の少女の手によって
消された
少女は大人や老人
自分と同じ歳の子供 そして生きとしモノを
全て
切り裂き
焼き払った
少女の目の前には
もう一人の少女が泣きながら立っていた
《[ ]父さん達あかいの??》
もう一人の少女は言った
《みんな死んじゃったんだよ[ ]》
《[ ]はぶじなんだね??》
《うん》
《じゃぁどうしてそんなにあかいの??》
《わからないよ
だからね??[ ]も
死んで??》
《えっ??》
ザシュッ
ブシャァ
ドサッ
紅く染まった少女は泣いている少女を
切り殺した
《[ ]どうして??》
《バイバイ[亜利砂]》
《[ ]…》
紅く染まった少女が泣かない代わりに
空が泣いた
†
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