君色

都会へ

雅斗 ｢すげぇ…。都会ってこんなでっかい建物あんだなぁ～…。俺んちの近くなんか６時でだいたい店閉まってんのに…。｣

交差点の真ん中で辺りを見回す雅斗。

雅斗 ｢なんだかすんごいとこに来てしまったなぁ～…。これどやって新しい家まで行くんだ？｣

ポケットから紙切れを出す。

ﾄﾞﾝｯ！

おじさん ｢ボーッとしてるなよ！邪魔になるだろ！｣

雅斗 ｢すいませんっス！…あっ…地図…。｣

風に乗り高々と舞い上がる地図と思われる紙切れ。