我が儘な姫君とその執事

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「美利!どこにいるんだ美利!」 ある住宅街にある豪邸。 表札には『大森』と掲げられている。 世界的ブランド・MIRIという女性向けの衣類や雑貨、家電などを扱う会社の社長の自宅だ。 「旦那様、どうかなさいましたか?」 1人のメイドが慌てている家の主人を呼び止め、話しかける。 「あぁ君か。美利を見なかったかい?」 「美利様でしたら書庫にいらっしゃる筈ですが。」 「分かった、ありがとう!」 旦那様と呼ばれた若い男は急いで書庫へと向かう。
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